子どもがひらがなを学ぶ時期におすすめの良書

 

 

うちの長男は小学1年生
小学1年生の課題といえば「ひらがな」の勉強ではないでしょうか

 

コロナの影響で学校スタートが遅れたこともあり
例年よりもスピードアップしてひらがなの学習が進んでいる様子

 

1年生の宿題のメインはひらがなの書き取り

 

 

帰ってくるとホワイトボードに今日習った字を書いて

「ここはしっかりはらいましょう」
「ここが魚の形になるように意識して」

 

などと、おそらく今日先生が話したであろう授業の内容を息子は私にレクチャーしてくれます

 

それでもうまく書ける字となかなか思うような字が書けない事があり

どうしたら字を書くのが楽しくなるかな?
自分の思うような字が書けるかな?と考えて、見つけたのがこの本

 

武田双雲さんのしょぼんです

 

 

なぜこの本にたどりついたかというと

息子が「お」の字を書くときに下のくるっとまわす部分がなんか小さくまとまりがちで

「うーーーーん。なんて説明してあげたらいいのだろうか?」

と考えた時に

 

「あ~~、もともと日本人は筆で字を書いてたから、筆で書く体験をしたら小さくごちゃごちゃっとした字は書きにくいなって気づくかも?」
みたいなところから

 

実際に書道セットを100均で買ってきて
筆でひらがなを書く体験を一緒にやってみました
息子に手先で書くのではなく体全体で描くみたいなことを感じてもらい

 

字を書く時のお手本にもなり
ひらがなの元になった漢字もきちんとのっている
こちらの本を見つけたという経緯です

 

学校でもお手本を見比べて、観察してよく書きなさいと言われているけれど

 

そのお手本が鉛筆書きのものと
筆で書かれているものだとやっぱり違うんじゃないかな?というのが私の持論

 

「はらって」とか
「とめ」とか教えられるけど

もともとは「筆で書く際のはらい」からそういう言葉の表現になっているはずだし
筆で書かれているとそのはらいもよくわかりますよね

 

そして見ているだけでうっとりする美しさ‼
双雲さんは字に対してセクシーとか感じるらしいと聞いたことあるんですが、なんかわかる気がします(笑)

 

息子がこの本の楷書のひらがなを見ていった一言

「なに⁈この本めちゃくちゃ上手やん!!」

 

でもね双雲さんもよくおっしゃっていますが
きれいな字を目指すだけではなく楽しい気持ちも大事

 

お手本のような楷書の字ももちろん、基本なので学ぶ必要はあるけれど

このしょぼんの良いところは
その整った楷書の横にいろんな個性あふれる字体の作品ものっていること

 

こんな風に書いてもいいんだよ
正解も不正解もないよというようなメッセージが聞こえてくる感じです

そこの部分がこの本はいいなと思ったところです

 

 

この本のはじめの部分にも双雲さんのそんなメッセージがありました

 

↓↓一部引用↓↓

見ておわかりのように、この本はお習字の教本でもないし、文字をおぼえるための学習本でもありません。学習本では、ひらがなをモノの名前でおしえようとしますが、子どもたちが「気持ちを伝えることば」でひらがなをおぼえてくれたらいいな、と僕は思います。だからこの本にモノの名前は出てきません。ことばや文字は、人と人が気持ちを伝えあう、コミュニケーションのためのものであることを感じてほしいと思います。

 

この本との出会いによって、すこしでも日本語に対する感性が育ち、自分の気持ちを表現したり、相手の気持ちをくみとったりする力がつくことを願っています。また、親子で一緒に詩を読んだり、じっと観察したり、実際に筆をとってまねしたり。最後にはこの本を飛びこえて自分らしく日本語を表現してほしいと願います。

(引用終わり)

 

是非、ひらがなや文字に興味を持ったお子さんがいらっしゃる方は手に取ってみてくださいね。おすすめです。

 

 

関連記事

おすすめの記事